安達としまむら原作9巻の感想になります。ネタバレありなのでご注意ください。
9巻は、しまむらの過去編、日野と永藤、安達母としまむら母編で半分以上を占めており、安達としまむらのエピソードは少なめでした。
それでも非常に良かった。
特に五章の「割り切ってない関係ですから。」は泣いた。
まず相変わらず安達が面白い。
チャイナドレス姿でしまむら家へ来訪し、しまむら母に突っ込まれて、その返事が「しまむらが喜ぶかなって....」って答えるところで吹いた。さすがだ。笑
そして、それに明るく返すしまむら母。
しまむら母のキャラは前々から好きだが、行動や言動が周りを和ませるというか、軽いようでいてちゃんと考えているゆえではないのかと思われる。大人の思いやりを感じました。
そして、しまむらは成長したよ!突然のサプライズ、安達母の登場に対して安達を優しく見守る様子がうかがえた。
特に最後のやり取り、母親を見つめる安達の瞳に輝きを感じ、安達に「楽しい?」と聞くしまむら。安達は「あんまり、楽しくない」と率直に答える。でもその言葉はいつもより温かい声だった。
なんだろう。歳のせいなのか。泣いた。
家族のこういう描写って上手く言い表せないけれど、胸にくるものがあります。
そしてあのしまむらが安達に優しいんじゃい!露骨な描写じゃなくこういったちょっとした気遣いが安達のことをちゃんと思っていることを感じさせてくれます。
このラストだけでも9巻待った甲斐がありましたぜ。
入間先生ありがとう。
発売当時は表紙絵や挿絵がないだろうことに少し不満がありましが、それを差し引いても素晴らしい9巻だった。
あだしま終わってほしくないので、10巻、11巻と続いてほしいです。
- 価格: 693 円
- 楽天で詳細を見る